皆さん、こんにちは。代表兼言語聴覚士の黒川です。
連日、新型コロナウイルスのニュースで不安な日々が続いているかと思います。
咳エチケットや手洗いの徹底などの通常の感染対策の徹底に努めていただければと思います。
さて、今回は「歯科との連携」についてです。
先週、高松市のしもむら歯科院長、下村隼人先生のご厚意により、義歯作成の同行訪問に参加させていただきました。
そして、スペシャルゲストとして、在宅歯科診療のパイオニアで下村先生のお師匠さんでもある、神奈川県の加藤武彦先生のご指導を仰ぎながらの贅沢な同行訪問となりました。
加藤武彦先生は、私も言語聴覚士の養成校時代よりお世話になっている先生で、「デンチャースペース義歯」の理論や実践のお話を拝聴した時の衝撃は今も忘れられません。
デンチャースペース義歯とは、超高齢化時代により顎堤吸収が進んだ(歯ぐきが痩せた)患者さんに適合しうる義歯を作成するため、失った歯牙や歯槽骨(歯ぐき)が元々あった位置(デンチャースペース)にマッチするように作成された義歯の事です。
在宅において、「義歯がもっと合っていれば食べられるのに~」という方をお見掛けします。
義歯調整を行うことで、口腔期(食物を咀嚼して喉に送り込む過程)は劇的に変わるので、歯科との連携は必要不可欠です。
また、適合している義歯であれば、飲み込む力にもよい効果をもたらし、姿勢や動作、発音もよくなりますのでいい事だらけです。
これからも、歯科との連携を強化して、ご利用者様に少しでも有益なサービスが提供できるよう努めてまいります。
義歯作成の様子です。舌や頬筋、口輪筋など義歯の内側と外側の筋肉と義歯がバランスの取れた形となるよう作成していくので、従来の義歯より大きな印象を受けます。
義歯調整後は、必ず「食べるところまで診る」を実践され、調整に不具合がないか確認されていました。